結論
靴べらを使わずに革靴を履くと、かかとの変形や革の伸び、靴下や足へのダメージにつながり、結果的に革靴の寿命を大きく縮める可能性があります。見た目の劣化だけでなく、履き心地や歩きやすさにも直結するため、革靴を長く使いたいなら靴べらは必須のアイテムといえます。
靴べらを使わないとどうなるの?
かかと部分が潰れる
革靴のかかと部分には芯材が入っており、足をしっかり固定する役割を持ちます。靴べらを使わずに足を無理やり押し込むと、このかかとが外側に折れて潰れてしまいます。一度潰れたかかとは元に戻りにくく、形が崩れることで見た目が悪くなるだけでなく、ホールド感も損なわれます。
革が余計に伸びる
革はもともと足に合わせて少しずつ馴染む素材ですが、履き方が悪いと不自然な方向に革が伸びてしまいます。特に甲やかかと周辺に余計なシワが入り、フィット感が低下します。結果として靴が緩くなり、歩く際にかかとが浮きやすくなります。
靴下が破れやすい
かかとに足を擦りつけながら履くと、摩擦が大きくなります。その摩擦で靴下の生地が削れ、かかと部分に穴が空きやすくなります。特にビジネスソックスのように薄手のものはダメージを受けやすく、結果的に靴下の消耗も早くなります。
足に負担がかかる
かかと部分が潰れた靴や革が伸びて緩くなった靴は、歩行時の安定感が損なわれます。そのため、靴擦れやマメができやすくなり、長時間歩くと足の疲労が増大します。新品の革靴は特に硬いので、靴べらを使わずに履き続けると足への負担が大きくなります。
靴の寿命が短くなる
かかとの芯材が潰れ、革が不自然に伸び、さらに靴下や足へのダメージが重なることで、革靴自体の寿命は確実に短くなります。革靴は手入れ次第で数年から十年以上持つ場合もありますが、靴べらを使わずに乱暴に履くと早ければ数年で形が崩れて買い替えが必要になることもあります。
靴べらを使うメリット
かかとの形状を保つ 革の自然な馴染み方を守る 靴下の摩耗を防ぐ 履きやすくなるため靴を大事に扱える 靴全体の寿命を延ばせる
靴べらはプラスチック製なら数百円から購入でき、金属製や木製のものでも手頃な価格で入手可能です。その投資で高価な革靴の寿命が大幅に伸びると考えれば、使わない理由はありません。
まとめ
靴べらを使わずに革靴を履くことは、見た目の劣化・フィット感の低下・足への負担・靴下の破れなど多くのデメリットにつながります。革靴は日常で使う道具であると同時に身だしなみを整える重要なアイテムでもあるため、丁寧に扱うことが長期的なコスト削減にもつながります。靴べらは小さな道具ですが、革靴を愛用する人にとっては欠かせない存在といえます。
参考文献
・リーガルコーポレーション公式サイト「革靴の正しい履き方」
・ジョンロブジャパン公式サイト「靴を長持ちさせるケア方法」
【コメント】
最近雑に履き潰している気がしたから改めて確認してみた。
