扁平足による悪影響は?姿勢・痛み・パフォーマンスへの影響まで徹底解説

結論

扁平足とは、足裏の土踏まず(アーチ)が低下または消失した状態を指します。見た目の問題だけでなく、 足首・膝・腰の痛み、歩行効率の低下、スポーツパフォーマンスの悪化 など、全身に広がる悪影響を及ぼすことがあります。特に成長期や長時間立ち仕事をする人にとっては重要な健康課題となります。

扁平足とは何か?

足裏には「内側縦アーチ」「外側縦アーチ」「横アーチ」という3つのアーチがあり、これがクッションやバネの役割を果たします。 扁平足は、そのアーチの1つ、特に 内側縦アーチが崩れて足裏が地面にべったりついてしまう状態 です。 生まれつきの先天性の場合と、生活習慣や筋力低下など後天的に起こる場合があります。

扁平足による主な悪影響

1. 足・足首への影響

アーチがなくなることで衝撃を吸収できず、足裏や足首に負担が集中します。 外反母趾・内反小趾・足底腱膜炎(かかとの痛み)などのリスクが高まります。 長時間歩くと疲れやすくなり、筋肉痛やだるさを感じやすいです。

2. 膝・腰への影響

アーチが崩れると、足首が内側に倒れ(過回内)、膝が内側にねじれる傾向があります。 結果として膝関節や股関節に負担がかかり、将来的には変形性膝関節症のリスク要因にもなります。 骨盤や腰のバランスも崩れやすく、腰痛を引き起こすことがあります。

3. 姿勢や歩行効率への影響

アーチは「バネのような推進力」を生みますが、扁平足ではそれが失われます。 歩幅が小さくなる、走るときの蹴り出しが弱くなるなど、運動パフォーマンスに悪影響があります。 姿勢が悪くなり、猫背や前傾姿勢を助長することもあります。

4. スポーツや日常生活への影響

ランニングやジャンプなどの動作で衝撃を吸収できず、ケガをしやすくなります。 学校の体育や部活動、社会人スポーツでもパフォーマンスの低下や慢性的な痛みの原因になることがあります。 立ち仕事や長時間の歩行では疲労感が強くなりやすいです。

扁平足の原因

先天性(生まれつき)  骨や靭帯の形状によってアーチが形成されにくい場合があります。 後天性(生活習慣によるもの)  - 加齢による筋力低下  - 肥満による足への負担増加  - 長時間の立ち仕事  - 不適切な靴(クッション性のない靴、ハイヒールなど) 小児期の発達の問題  子どもはもともと扁平足気味ですが、成長に伴いアーチが形成されます。ところが運動不足や過体重により、その発達が妨げられることがあります。

扁平足への対策

1. 適切な靴を履く

アーチサポート付きのインソールや、クッション性のあるスニーカーが有効です。 サンダルやスリッパなど支えが少ない履物は避けることが望ましいです。

2. 筋力トレーニング・ストレッチ

タオルギャザー(足指でタオルをたぐり寄せる運動) つま先立ち運動(カーフレイズ) 足裏マッサージやアキレス腱ストレッチ

3. 体重管理

適正体重を維持することで、足への負担を軽減できます。

4. 専門医・理学療法士の相談

症状が強い場合や痛みが続く場合は、整形外科やリハビリを受けることで適切な対応が可能です。

まとめ

扁平足は単に「土踏まずがない」という見た目だけの問題ではなく、

足・膝・腰の痛み 姿勢の乱れ 歩行・運動効率の低下 など、全身に悪影響を及ぼします。

しかし、適切な靴選び、筋トレやストレッチ、体重管理などで予防・改善は可能です。痛みや不調を感じる場合は放置せず、早めの対応が大切です。

参考文献:

日本整形外科学会「扁平足について」 Mayo Clinic「Flatfeet (fallen arches)」 日本足の外科学会「足と靴の健康」

【コメント】

かなりの扁平足だから足ツボマッサージが手放せない

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