結論
カフェインで吐き気がするのは、カフェインが 中枢神経や消化管、ホルモン分泌に影響を与える刺激物 であるためです。摂取量が多いと、胃酸分泌の増加、腸の蠕動運動の亢進、自律神経の過剰反応などが起こり、吐き気や気分不快を引き起こす可能性があります。体質や空腹時の摂取、過剰摂取が特に大きな要因となります。
カフェインが体に及ぼす主な作用
カフェインはアルカロイドの一種であり、以下のように多方面へ作用します。
中枢神経刺激作用 眠気覚まし効果として知られる通り、脳を刺激して覚醒させる作用があります。 → しかし刺激が強すぎると、自律神経が乱れて気分不快や吐き気を起こすことがあります。 胃酸分泌の促進 カフェインは胃酸分泌を促進するため、胃粘膜を刺激しやすくなります。 → 胃が荒れたり、胸焼け・吐き気を感じやすくなります。特に空腹時のコーヒーが顕著です。 利尿作用 腎臓に作用して利尿を促進。 → 脱水気味になれば自律神経が乱れ、気分不良や吐き気を感じやすくなります。 心拍数や血圧の上昇 交感神経が刺激されることで心臓に負担がかかり、動悸や吐き気が生じる場合があります。
吐き気が出やすい具体的なケース
空腹時にコーヒーやエナジードリンクを飲む 胃酸が増えるため、胃壁を直接刺激して吐き気を起こしやすい。 過剰摂取(カフェイン中毒) 1日に300〜400mgを超えると、頭痛、不安、動悸、吐き気、嘔吐といった中毒症状が報告されています。 例:コーヒー3〜4杯、エナジードリンク2〜3本で到達することもあります。 体質的にカフェイン代謝が遅い人 肝臓の酵素(CYP1A2)の働きが弱い人は、少量でも強い作用が長時間残り、吐き気や不眠につながります。 寝不足や疲労時の摂取 体調不良時にカフェインを摂ると、自律神経に過剰な負担をかけ、逆に吐き気や倦怠感を強めることがあります。
吐き気を防ぐための対策
空腹時を避ける 必ず食後や軽食と一緒にカフェインを摂ると胃への刺激が和らぎます。 水分を十分にとる 利尿作用による脱水を防ぐため、コーヒーやエナジードリンクと一緒に水を飲むのがおすすめです。 摂取量を減らす 体質によりますが、1日200mg程度(コーヒー1〜2杯分)に抑えると安全です。 デカフェやノンカフェインを利用 どうしても飲みたい場合はカフェインレスコーヒーやハーブティーなどに切り替えるのも方法です。 カフェイン以外の眠気対策を使う 仮眠、軽いストレッチ、深呼吸などで覚醒を促す方が、体への負担は少なく済みます。
まとめ
カフェインで吐き気がする理由は、
胃酸の増加による胃粘膜刺激 自律神経の乱れ 過剰摂取や体質的要因 などが複合的に関わっています。
特に 空腹時や摂りすぎがリスク要因 です。もし日常的に吐き気が強く出る場合は、カフェインの摂取を控え、ノンカフェインの飲料へ切り替えることが有効です。
参考文献:
厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取について」 EFSA(欧州食品安全機関)「カフェイン摂取の安全性に関する科学的意見」 日本栄養士会「カフェインと健康」
【コメント】
エナドリ少し飲んだだけでも吐き気がする
コーヒーの香りは大好きなんだけどカフェインにあまり強くないらしい
