結論
タクシー料金の「割り増し」とは、主に深夜・早朝に適用される運賃の加算制度です。具体的には多くの地域で通常料金の20%増相当となることが一般的で、運転手の深夜勤務手当などを反映した制度です。
割り増しが適用される時間帯・割合
多くのタクシー会社では、22時から翌5時までの時間帯に割り増しが適用されています。 割り増し率としては「2割増(20%増)」が一般的。 表示として、タクシー前部のサインに「割増」または「青タン(業界俗語)」と出ることがあります。
どうやって割り増しを計算しているのか?
通常時間帯では「初乗り距離+加算距離」で料金が増えていきます。 割り増し時間帯では、初乗り距離・加算距離ともに**“距離が短く設定”**されており、同じ距離・時間でも料金が高くなります。例えば、初乗り距離が1.096 kmだったものが約0.913 kmになるという例も。 時速10 km以下で走行した場合の「時間距離併用制運賃」も加算されやすく、深夜帯の渋滞や停止時間の影響で料金増が起きやすくなります。
なぜ割り増し制度があるのか?
これは、労働基準法 による「深夜勤務時間帯(午後10時〜午前5時)には、労働者に対して割増賃金(25%以上増)が必要」という規定が根拠となっています。タクシー会社は運転手の深夜手当を賄うために、この運賃割り増しを設定しています。 乗客が少ない時間帯、運転手が長時間・夜間勤務を余儀なくされる状況などを考慮して、事業として成立する運賃体系を確保する目的もあります。
利用者として知っておきたいポイント
割り増し表示時でもタクシーを利用できます。「割増」と表示されている車は空車でも乗車可能な場合がありますが、運賃が高くなることを理解しておきましょう。 乗車途中に時間帯が変わって割り増し時間帯に入った場合、走行分から割り増し料金が適用される事があります。 地域・タクシー会社によって適用時間・割増率が異なるため、利用前にその会社の運賃表示を確認することが安心です。 距離が長くなるほど割り増しの影響が大きくなるため、特に深夜・遠距離での利用時は高額になる可能性があります。
まとめ
タクシーの「割り増し」とは、主に深夜・早朝に発生する運賃の追加制度であり、運転手の労働条件を反映したものです。22時〜5時の時間帯に同じ移動でも距離・加算単位が短く設定され、結果として料金が約20%増えるケースが多くなります。利用者は時間帯・料金表示(「割増」「空車」)をよく確認し、必要に応じて他の交通手段を検討するのが賢い選択です。
参考文献
ドライバー・ファースト「タクシーの割増とは?深夜の初乗りの運賃や知っておきべき表示」 S.RIDE「タクシーの深夜料金とは?発生する時間や計算方法を解説」 一般社団法人東京都個人タクシー協会「運賃の仕組み」
【コメント】
夜タクシーの表示版見たら「割増」って書いてあってなんなんだろうと
じゃあ終電逃して送ってあげるよとかって割増料金なんかな
知らない世界や
