固めるテンプルはなぜ固まるのか?常温で液体・固体の油の違い、脂肪酸の構造、トランス脂肪酸との関係まで徹底解説

結論

固めるテンプルが固まる理由は、植物油を水素添加(部分硬化)して常温で固体になるよう構造を変えているためと考えられています。油が液体か固体かは、脂肪酸の「二重結合の有無」「構造の曲がり方」「融点」によって決まるとされています。トランス脂肪酸は、この硬化処理の副産物として生成する可能性があると知られています。

固めるテンプルとは何か?

固めるテンプルは、炒め物や揚げ物の後に鍋やフライパンに入れて、使い終わった油をゼリー状に固めて廃棄しやすくするための製品です。

固まる仕組みは、油脂に含まれる脂肪酸を人工的に「融点の高い固体」にしておき、冷えると固まる性質を利用する材料を混ぜているためと説明されています。

原料として多いのは以下とされます。

・植物油由来の硬化油

・パルミチン酸などの高融点脂肪酸

・凝固剤(セルロースなど)

なぜ油が固まるようになるのか?脂肪酸の構造で決まる

油=脂質は「脂肪酸」という分子の集まりで、その構造によって性質が変わります。

脂肪酸の種類には大きく以下があります。

・飽和脂肪酸(常温で固体になりやすい)

・不飽和脂肪酸(常温で液体になりやすい)

違いは「二重結合があるか・ないか」です。

●飽和脂肪酸

・二重結合なし

・分子がまっすぐ

・密に並べるので固体になりやすい

→ ラード、バター、ココナッツ油など

●不飽和脂肪酸

・二重結合あり

・分子が曲がるため密に並べない

・常温で液体

→ サラダ油、オリーブ油など

固めるテンプルは、「飽和脂肪酸の割合が高い固体脂」を利用して、油に混ざると全体の融点が上がり、冷めると固体化する仕組みだと考えられています。

水素添加と「硬化油」について

植物油はもともと液体が多いですが、そこに水素を結合させて飽和脂肪酸に近づける処理が「水素添加」と呼ばれるものです。

これが行われると、

・融点が上昇

・常温で固体化

・保存性が上がる

といった性質が得られます。

固めるテンプルには、この**部分水素添加油(硬化油)**が用いられている可能性があると説明されることが多いです。

トランス脂肪酸との関係はあるのか?

部分水素添加の過程では、脂肪酸が「シス型」から「トランス型」に変化する副反応が起こる可能性があると知られています。

ただし、

・固めるテンプルは“食べる目的”ではない

・成分は少量使用を前提

・廃棄用途であり摂取するものではない

という性質があるため、食品のように健康リスクを考慮する必要は基本的にないと考えられています。

常温で液体の油と固体の油の違いは何か?

油の固体・液体は「融点」で決まり、それを決めるのが脂肪酸の構造です。

融点が高い油

→ 飽和脂肪酸が多い(ラード・バター)

融点が低い油

→ 不飽和脂肪酸が多い(植物油)

この性質を応用して、固めるテンプルは液体油全体の融点を上げる粉(固体油)を溶かし込み、冷めると塊になるという働きをしています。

固めるテンプルの仕上がりはなぜゼリー状なのか?

冷える過程で油全体が“疑似ラード化”するイメージに近く、ジェル状→固形ブロックの中間のような質感になります。

・熱い油に溶かすと均一に分散

・冷めると小さな結晶が増える

・結晶のネットワークが油を抱き込み固まる

という、ワックス状の材料と同じメカニズムだと説明されています。

身体への影響は?

固めるテンプルは食べ物ではなく、摂取する用途ではないため、健康リスクを論じる対象ではありません。

目的はあくまで「廃油処理の利便性と衛生向上」であり、家庭ゴミに安全に捨てられる程度の固形化を重視した設計となっています。

まとめ

固めるテンプルが固まる理由は、油の性質を利用した“硬化油”の働きにより、常温で固体になる構造を油全体に持たせているためと考えられています。

脂肪酸の構造(飽和・不飽和)と融点の関係がベースにあり、固体油が混ざることで廃油処理が容易になる仕組みです。

【コメント】

んー難し!とにかく融点の高い油に変えることで、常温で液体の油を常温で固体の油にするというわけ?か!

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