結論
将棋を指すことで得られるのは「論理的思考力」「先を読む力」「集中力」「柔軟性」などの総合的な脳の働きです。さらに上手い人に共通するのは「空間認識力」「深い計算力」「膨大な記憶とパターン認識力」「戦略眼」「直感力」であり、まさに脳の総合格闘技といえる能力が鍛えられています。
将棋によって得られる能力
論理的思考力
将棋は偶然ではなく論理に基づくゲームです。
駒の動きや戦略には必ず理由があり、筋道を立てて考えなければ勝てません。
「この手を指したら相手はこう返すだろう、その後こうなる」という因果関係を積み重ねることで、自然と論理的な思考力が身につきます。
計画性と先を読む力
将棋は数十手先までを考える「読み」が基本です。
短期的な損得ではなく、数手後・十数手後の有利を優先して指すため、長期的な視点を持つ力が鍛えられます。
これは勉強や仕事の計画にも応用でき、将棋で養われた先見性は実生活に直結します。
記憶力
定跡(オープニングの型)や過去の対局経験を覚えて応用する必要があり、パターン記憶や局面再現力が強化されます。
「この形は以前見た」「この展開は過去の棋譜にあった」と瞬時に思い出す力は、将棋の強さに直結します。
集中力
長時間の対局では集中を切らさずに局面に没頭し続ける必要があります。
環境に左右されにくい「持続的集中力」が自然と身につきます。
柔軟性
想定通りに進まないのが将棋です。相手の一手で計画が崩れても、そこから修正する力=柔軟な対応力が必要です。
これは「計画通りにいかない現実世界」にも通じます。
忍耐力・メンタルコントロール
不利な局面でも逆転を狙って諦めずに粘る精神力が求められます。
また、緊張や焦りの中で冷静に最善手を選ぶため、ストレス下での意思決定に強くなります。
上手い人に共通する能力
空間認識力
盤面を立体的に把握し、駒の位置関係や効き筋を瞬時に理解する力です。
頭の中で駒を動かし、未来の局面をイメージする力は、将棋の上達に不可欠です。
計算力(読みの深さと正確さ)
強い人は「5手先」ではなく「30通りの可能性」を正しく比較できます。
プロ棋士は常に何十通りもの変化を読み、その中から最善手を導き出します。
これは論理的な計算力と直感の両立です。
記憶力とパターン認識
強い人は何千局もの棋譜を覚え、似た局面を瞬時に思い出すことができます。
これは単なる暗記ではなく「局面の形を見て瞬時に最適解を思い出す力」であり、経験と記憶の融合です。
戦略眼(局面判断力)
駒得・手得・陣形・持ち時間などを総合して「どちらが有利か」を瞬時に判断する力です。
これは仕事や人生における「総合的な判断力」にも通じる能力です。
感性と直感
プロ棋士はすべてを論理的に読んでいるわけではなく、経験に裏打ちされた直感で手を選ぶことも多いです。
これは「無意識レベルでの高速判断力」とも言え、人間の脳の奥深さを象徴しています。
まとめ
将棋を通じて鍛えられるのは、論理的思考力・先を読む力・集中力・柔軟性といった基本的な能力。
さらに上手い人に共通するのは、空間認識力・深い計算力・膨大な記憶とパターン認識力・戦略眼・直感力という高度な能力です。
つまり将棋は「脳の総合格闘技」と言えるほど、多方面の能力を同時に鍛える知的スポーツであり、単なる娯楽にとどまらず人生や仕事に役立つ力を養うものです。
📌参考文献
・日本将棋連盟『将棋の基本と上達法』
・羽生善治『決断力』
・NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」羽生善治回
・既知の情報から整理
【コメント】
学生の頃本とか買って定石とか勉強してた
久々にYouTubeのおすすめに出てきて面白いなと思ってアプリ入れてみた
